室内飼いのススメ

icon 色んな出会いの中、あなたと暮らすことになったねこ。
あなたは、ねことどうやって暮らしますか?

昔、ねこはお天気のいい日は屋根の上でひなたぼっこ、
家には気が向いたときに帰ってくる。
そんなコが多かったと思います。
実際、外にいるねこはのびのびしていて、気持ちがよさそうです。

でも時代は変わったのです・・・。
ノストラダムスが「滅びる」と予言した2000年も
とっくに過ぎてしまいました。

外の世界はねこにとって、昔のように安全ではなくなってしまったのです。
結論から言えば、ひなはねことは室内で暮らすべきだと考えています。

「外に出さないなんて可哀想・・」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが
本当に可哀想なのでしょうか?

ひなが室内飼いを薦める理由を説明していきたいと思います。

屋外に出した場合の猫への危険

icon 室内飼いのねこの場合、平均寿命は13〜15歳と言われていますが
外ねこの平均寿命は3〜5歳と言われています。
家ねこと外ねことで寿命が10年も違うのには次のような原因が考えられます。

1.伝染性の病気への感染

icon 猫にも死んでしまうような恐ろしい伝染性の病気が多々あります。
ワクチンに含まれているものもありますが、
含まれていない病気にかかった場合、高確率でねこを失うことになります。

また、ワクチンはその猫が持つ免疫力によっても違いますが
接種により症状が出るのを抑えるもので、感染しても軽症ですみ
命を落とすことが防げるというものです。
接種していたとしても、完全に危険を回避できるわけではありません。

icon猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)(FIV)
icon猫伝染性腹膜炎(FIP)
などには治療方法もワクチンも今のところありません。

感染経路は感染しているねこの糞便や汗などの分泌物を舐めたりすることです。
つまり、屋外に出している方が室内飼いより
確実に感染確率が高いということです。

ひなはラプと言うコを猫伝染性腹膜炎(FIP)で亡くしました。
ラプは外から来たコなので来たときから感染していたのだと思います。
この病気はほとんどのねこが感染していても発症しないのですが
ラプは発症してしまい、亡くなってしまいました。

ねこを外に出すということは
このような恐ろしい病気にかかる可能性を秘めているということなのです。

2.ケンカなどによるケガ

icon ひなのおうちには、ねこが3人いますがケンカはしょっちゅうです。
かなり激しいケンカのときもあり、そんな時は
ひなが仲裁?に入っていますが、外だとどうでしょうか。

恐らく、止める人もいないので、ねこは大怪我をしてもケンカを続けます。
実際、外から来たねこ、外で見るねこはケガをしているコが多いです。

また、その傷口から新たな病気に感染してしまう可能性もあります。

3.交通事故の可能性

icon 外には車がたくさんいます。
交通事故に遭う可哀想な動物は後を絶ちません。

命が助かっても、障害が残ってしまうコもいます。
もちろん、あなたのねこにもその危険性があるのです。

4.農薬・毒物などの危険

icon 外には、ねこが口にすると、中毒をおこしたりする危険な植物や
農薬や殺虫剤がかかった植物も存在します。
ねこには危険な植物に詳しく書いています。)

また、ねこが好きな人ばかりではありません。
ねこが嫌いな人の中には、タバコの吸殻を浸した水など
有害なものを撒くことでねこを避けようとしたりする方もいます。

ねこ好きな人にしてみれば恐ろしい話ですが
そうでない、ねこのイタズラに悩まされている人にしてみれば
苦肉の策であって、外にねこを出しておきながら
ねこの行動に責任が持てない飼い主にも問題があると思います。

5.ノミ・ダニ・寄生虫などの危険

icon 外に出せば、ノミ・ダニ・寄生虫などが寄生して帰ってくる可能性が高いです。
これらの害虫を介して病気にかかる可能性もあり、人間の生活にも支障をきたします。

猫の飼い主にも及ぶ問題

icon 外に猫を出した場合の危険を述べてきましたが
ねこだけではなく飼い主も様々な問題を負うこととなります。

1.近所への迷惑

icon あなたの猫が外に出たら、どのような行動をするでしょうか。
近所の方が大切に育てている、お花にじゃれてみたり
好きなところでトイレをしてしまうでしょう。

更には、よそのおうちの敷地内で爪をといだり
車に傷をつけてしまうかもしれません。

ねこと暮らすなら、ねこの行動にも責任を持つべきです。

2.ノミ・ダニ・寄生虫の被害

icon 外に出したねこがノミ・ダニ・寄生虫を連れて帰ってきた場合
もちろん、人間も被害を受けます。
ノミだらけの家・・・・。
考えただけで恐ろしいです(;△;) うぅ・・・

3.高額な治療費

icon ねこが外でケガをしてきてしまったり、病気に感染してしまったら
あなたは動物病院へ行かなければなりません。
ねこには保険がきかないので治療費は高額です。
最悪の場合、大切なねこを失うことにもなりかねません。

icon 以上のような理由で、ひなは室内飼いをオススメします。
「外に出れなくて可哀想」と思うのならその分、ねこと遊んであげてください。
責任の持てない外に出すことより、愛情を持ってねこと遊んであげながら
室内で暮らす方が猫には幸せなことだと思います。